診療グループ

循環器

小児循環器グループの紹介

聖マリアンナ医科大学小児循環器班は先天性心疾患の手術、術全術後管理やカテーテル治療、不整脈に対する薬物治療やカテーテルアブレーション、重症心筋症、心筋炎に対するECMO治療、川崎病の急性期治療、冠動脈後遺症の治療など、ほぼすべての小児循環器疾患に対する診療ならびに治療を行っています。

-先天性心疾患-
聖マリアンナ医科大学病院は日本小児循環器学会の専門医修練施設に認定されており、川崎市内で唯一の複雑な先天性心疾患に対する外科治療やカテーテル治療を行っている施設です。多くの患者を診療しており、現在先天性心疾患に対するカテーテル治療が毎年30例程度、外科手術は60例程度が行われております。患者数は毎年増加しております。

-胎児診断-
胎児心臓病学会の胎児心エコー認定施設にもなっており、産婦人科医、小児循環器医が協力して胎児期の心疾患の診断・管理を行っています。重症例では出生前から新生児科医、心臓血外科医を加え出産・治療の計画が立てられ、出生直後から最適な治療がスムーズに行える診療体制が整られています。

-成人先天性心疾患-
昨今話題となることが多い成人先天性心疾患患者の増加に対応すべく平成26年に成人先天性心疾患専門外来を開設しました。総合病院である利点を生かして循環器内科を中心とした多岐にわたる診療科と協力して診療を行っています。

-不整脈-
当院は川崎市学校心臓検診の三次検診施設に指定されており、多くの不整脈患者の診療を行っています。循環器内科と協力しWPW症候群や房室結節性頻拍症などの頻拍性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療も行なっています。また国立循環器病研究センターと協力し、QT 延長症候群やBrugada 症候群の遺伝子診断も積極的に行なっています。小児に対するペースメーカー挿入や植込み型徐細動器の植込み手術にも対応しています。

-心筋症・心筋炎-
心筋症・心筋炎による重症心不全患者を積極的に受け入れています。薬物療法のみならず、膜型人工肺治療(ECMO)や血漿交換治療、経皮的心肺補助法(PCPS)にも対応しています。

-川崎病-
川崎病は急性期の治療のみならず、初回治療が無効であった重症例の治療を行なっており、免疫グロブリン療法無効例に対してはインフリキシマブや血漿交換による治療を積極的に行っています。また重症例に対する血漿交換療法にも対応しております。

冠動脈後遺症症例に対しては侵襲性の高い冠動脈造影検査ではなく、320列Area detector CTや3テスラ MRIを用いた侵襲度の低い先端的な検査を積極的に行い評価するように努めています。重度の冠動脈後遺症症例に対する冠動脈バイパス術やカテーテル治療の実績も十分あり、トータルケアが行える体制が整っています。

主な所属学会

日本小児循環器学会
日本循環器学会
日本成人先天性心疾患学会
日本川崎病学会
日本先天性心疾患インターベンション学会
日本胎児心臓病学会
日本小児救急医学会 
日本集中治療学会
周産期新生児学会 など

スタッフ紹介

麻生健太郎 聖マリアンナ医科大学小児科学 教授・小児科副部長
      日本小児科学会専門医
      日本小児循環器学会専門医
      日本成人先天性心疾患学会専門医
      日本小児循環器学会評議員 専門医カリキュラム委員 委員長
      日本川崎病学会 運営委員
      日本成人先天性心疾患学会評議員
      川崎市学校心臓病検診判定委員会 委員長


長田 洋資 聖マリアンナ医科大学小児科学 講師
      日本小児科学会専門医
      日本小児循環器学会専門医
      PALSプロバイダー

升森智香子 聖マリアンナ医科大学小児科学助手
      日本小児科学会専門医

中野茉莉恵 聖マリアンナ医科大学小児科学助手
      胎児エコー担当

渡邊康大  後期研修医

紺野愛 後期研修医
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